コンピューターはいっせいに風邪を引く? スカイプの大規模障害を踏まえて

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この記事は、2017年10月07日に、FC2ブログからこちらのサイト(kazushikato.info)へ移転したものです。

今年(2007年)8月に起こったスカイプの大規模ネットワーク障害。丸1日にわたって起こった接続できない状態のとき私もスカイプのユーザーとしてログインしようとしておりました。
しかし、ログインアイコンは矢印がくるくる回ったままいつまでたっても接続状態にはなりませんでした。
まさかそのときは世界的につながらない状態だとは思っても見ませんでした。いつも600万~700万人以上が同時に使っているスカイプのことですから、一時的にアクセスが集中してつながりにくい状態だと思ったのです。
しかし実際は、何度も言うようですが世界規模ですべてのパソコンがつながらない状態だったのです。
コンピューターの恐ろしいところはこのことだと思います。
普通人間ならば、インフルエンザが流行する冬にはインフルエンザにかかって会社を休む人、病院にかかって薬を飲む人が激増します。しかし世界中の人が全員同時にかかって全員が家で寝ているという状態は考えにくいです。
ところが、コンピューターはこれが実際にあったということです。スカイプという限られたソフトウェア環境ではありますが、1台残らずすべてのパソコンが休止状態に追い込まれました。
このことはウイルスに対しても同じことが言えます。ウイルス対策ソフトを入れているから少しは安心ですが、例えばまったくの新種のウイルスが出回れば、そのウイルスに攻撃されたパソコンは1台残らず感染してしまうでしょう。人間のように抵抗力の強いパソコンというのは無いということです。
例えば東芝製のパソコンはスカイプが使えなくなってもすぐさまウインドウズ・メッセンジャーが代わりを務めるように設計されているということはありませんし、富士通のパソコンは特別にウイルス攻撃には強くできているということもありません。
人間ならば、家族の誰かが風邪を引いても誰かは元気で看病ができますがパソコンは同時に全員が寝込んでしまいます。
これがいかに深刻な問題かは今アメリカ国防総省が頭を痛めている「電磁パルス攻撃」を見れば明らかです。
電磁パルス攻撃は核爆弾をミサイルに載せてはるか上空で爆発させることによって強力な多量の電磁パルスが地上に降り注ぎ、一瞬にして広範囲の電子機器がいっせいにダウンしてしまうというものです。
シュミレーションや実験ではたった1発の核弾頭で実にアメリカの国土の半分がやられてしまうそうです。
これは極端な例です。
そこまでいかなくても、今のパソコンは一つのサービス、一つのソフトに依存するつくりになっており、それがだめになるとすべてがだめになるといえます。
例えばウインドウズパソコンがほとんどであり、インターネットメールサービスはグーグルのGmail(ジーメール)に依存しているなどです。
多様化はほとんどなく、みんなが同じ物を使っています。パソコンの世界は多様化が許されない世界とも言えるでしょう。そのほうが消費者にとっても安価であり提供する方にとっても儲かるビジネスが作れるからです。
長々と書いてしまいましたが、もう少しパソコンの世界も多様化、個性化が進めばいいなというのが実に頼りないながらもこの記事を書いた結論です。

参照記事ニュースは
Skypeの障害を機にコンピュータの多様性を考えた