米国Yahooがマイクロソフトに買収されるのはいいことなのか?

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この記事は、2017年10月07日に、FC2ブログからこちらのサイト(kazushikato.info)へ移転したものです。

アメリカでは買収はよくあることです。大きな会社はまるでブラックホールのようにどんどんと小さな会社を飲み込んでいきます。このような状況を私が例えるとすれば、宮崎アニメの千と千尋の神隠しに出てくる[顔無し]が温泉宿で次々に食べ物や人を飲み込んでいるようなイメージです。
私などは、敵対的買収ではない協議による買収についてもあまりいいイメージを持っていません。「身売り」などという言葉が使われるからでしょうか。なにかどうしようもない暗い、悲惨なイメージがついて回ります。
しかし「まてよ」と考えました。果して今回のマイクロソフトとの協議はそんなものなのだろうかと。
我が日本のYahooのことを考えてみると、ソフトバンクという日本でも屈指の会社が後ろだてについています。そのことはYahoo Japanの強みになっています。私の感想で恐縮ですが、Yahooという会社にたいしてより安心感を得ることが出来ます。株価の安定にも貢献していることでしょう。株価の安定は会社で働く社員にとってもいいことです。自社株をもっていて株価が上がれば社員の方々が得をします。なにより自分が会社に貢献すれば株価が上がり働いた自分が得をするというしくみはモチベーションをあげるのにとても良い方法です。
ところが、今回の米国Yahooでは逆のことが起きているようです。幹部社員たちは我先と逃げ出しているようすが日経PCオンラインの特派員記事でも明らかになっております。

瀧口範子「シリコンバレー通信」:日経パソコン オンライン 米ヤフー、空中分解寸前?

米国Yahooは企業選択の自由さが失われると言う理由でマイクロソフトからの買収案を拒否しているようです。そのことで日本のYahooのことを考えてみると確かにソフトバンクという枠はかっちりとはまってるように思います。YahooBBの宣伝塔としての役割があり、他のプロバイダーの宣伝は広告以外はしていません。言い替えればYahooフレッツなどというものをNTTと提携して作ることは不可能です。
さてこのことは企業にとってマイナスなのでしょうか。私が親方日の丸的考えなのかもしれませんが、ソフトバンクとの排他的契約のお蔭でYahooJapanの自由度は増しているように思います。それは社会的な信頼(株主の信頼)が増すことで選択肢(できること)が増えると思うからです。しかしこの場合にはやはり親会社の力量にもよると思います。
私がソフトバンクびいきのせいもありますが、YahooJapanはソフトバンクが親会社でやはりよかったと思います。Yahoo Japanは子会社的な立場でありながらかなり自由な立場ではないかと思えます。(私の主観です)
マイクロソフトはその点どうなのでしょうね。Yahooの独立した企業活動を認めるようなら日本のYahooのような感じになっていくのではないでしょうか。
現時点では米Yahooには時間や選択の余地があまりなくなってきているように思います。先に述べました幹部社員の流出がありますし、Yahooの大株主からもマイクロソフトの買収を受け入れるように再三に渡って要求があるようです。この大株主は「もの言う株主」といわれているようですが、マイクロソフトからの買収の提案にYahooが応じないならば、トップを交替させようとしているようで、一般の株主に働きかけているようです。
もちろんYahoo側もその誘いには応じないように株主に手紙を出しているようです。
Yahooの創業者でありながら終われる立場になり得るという厳しさをいやが応にも感じさせます。しかし今の状態が続くようでしたら選択肢はマイクロソフトの買収案に応じるしかないのではないかと思います。
最後になぜ今回Googleが一見紳士的ともいえる提案をYahooにしたのかについて考えてみました。紳士的な提案というのは、Googleの扱っている企業広告をYahooの検索画面に載せることです。このことでYahooは年間2万5000ドル~45000ドルを得ることができるようです。

Yahoo!,株主宛ての書簡で「MicrosoftよりGoogleとの提携がはるかに優れている」 日経BP社 IT Proの記事です
[2008/06/26]

Googleとしては、Yahooがマイクロソフトに吸収されてYahooの優秀な検索技術を持つことを非常に警戒しているものと思います。そのためこのようなYahooにとって「おいしい」提案をしてマイクロソフトとYahooの距離が広げよう、溝を深くしようという意図を感じます。マイクロソフトとYahooがタッグを組むことでさらに資金面に置いても、検索のノウハウの面に置いても強力なライバルが出現することになります。Googleからすればそれだけは避けたかったのではないのでしょうか。

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